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ヘキサニトロスチルベン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヘキサニトロスチルベン
構造式 ヘキサニトロスチルベン
IUPAC名1,3,5-トリニトロ-2-[2-(2,4,6-トリニトロフェニル)エテニル]ベンゼン
別名HNS、JD-X
分子式C14H6N6O12
分子量450.231 g/mol
CAS登録番号[20062-22-0]
密度1,74 g/cm3, 固体
融点316 ℃
SMILESO=[N+](c1cc([N+]([O-])=O) c(/C=C/c2c([N+]([O-])=O)c c([N+]([O-])=O)c c2[N+]([O-])=O) c([N+]([O-])=O)c1)[O-]
爆薬としての性質
爆速8350 m/s, 仮比重 1,7
危険性

ヘキサニトロスチルベン(英:hexanitrostilbene、略称:HNS、別名:JD-X)とは1960年代に開発された高性能爆薬である。

極めて高い耐熱性と使用年数を持っている。

使用可能温度は −195 ℃ から 200 ℃ と大変に広い、また使用年数が長く理論上は20年、実用レベルで10年以上を保証している。耐熱性能はきわめて高く、110 ℃ で17日間の保存に耐えることが出来る。

製造法はトリニトロトルエン (TNT) を材料として一段階で合成されるためコストも比較的安い。 その方法は、15 ℃ のTHF溶媒中にナトリウムメトキシドを作用させ、続いて次亜塩素酸ナトリウムで酸化して製造する。これはベンジル位水素が抜けやすいことを利用している。